人に失望した時こそ誠実に生きようと思う。

人に失望した時こそ誠実に生きようと思う。

入社シーズン。
街には初々しいスーツ姿の新入社員が溢れている。
私も5年前、同じように社会人になった。研修は二週間と短い方だったが、必要最低限のことは学んだ記憶がある。
企業の業績調査をする部署に配属されたため、調査対象企業、親会社とのやりとりが非常に多く、いわゆるビジネスマナーは厳しいほど体得させられた。転んで覚える形である。

もっともそれ以前に、大学時代はトータルで3年間接客業をしていたし、
態度・言葉遣いや身だしなみについて厳しく指導される百貨店業界で働く機会があったから、躾のように対人への対応法・礼儀は身につけてきた。
その中で自分に”そのつもり”がなくても、相手はどうとでも悪いようにとってしまう事がある、という苦い体験もした。
些細な言葉の選び方、しゃべり方、目線、態度。
悪気がなくても、悪意がなくても相手に不快感を与えることは多々ある。
そもそも行儀礼儀の捉え方は人によって違う。
正直常軌を逸した価値観を持っている人もいる。そういう人にぶつかって痛めつけられたら、事故に遭ったと思って、「こういう人もいるんだ」と勉強できたと受け流せるようになった。

神経質になりすぎてもコミュニケーションができなくなってしまうから、それを避けるために大事なのは「スタンダードを身につける」ということだと思う。
それが自信に繋がるし、無駄に萎縮しなくなる。
TPOに合った服装をする、丁寧な言葉づかいをするというのは、自分のためでもある。本質的ではない、と反抗するならば、そんな本質的でないところで減点されるなんてよっぽど本質じゃないところで損することになる。
新入社員は会社組織や社会の文法を理解していないから、当然ズレたことや無礼なことをするかもしれない。でも根本に誠実さを備えていれば恐れることはない。
指導する側もおおらかな目でみるべきだと思う。

だけど同時に、「わからないから許される」だとか、甘えがある人は絶対ににじみ出る。舐めているのもわかる。見下されたり、軽んじられていることに人は敏感。
わからなくて当たり前、教えてもらって当たり前、大目に見てくれて当然。
新入社員にかぎらず自分を下げることで相手をコントロールしようとする人、傲慢な要求をするような人はいる。でもそんな不誠実な人間はいつか痛い目を見ると信じている。

この季節が来るたびに、新入社員だった自分や、(仕事、バイト含め)指導者だった自分を思い出し、せめて誠実に働こうと思う。
批判的な目で見ないこと。ちゃんとやるべきことをやること。そうすれば仮に悪意のある相手に批判されても受け流せる。
誠実であることは難しい。
だから日々反省しなくてはいけない。
意識高く生きるためでなく、その方が心が健やかでいられると思う。

誰だって人から悪く思われたくないだろうが、みんなから好かれる事はできない。
なら自分がまっすぐいられるように、誠実に生きていきたいと思う。

 

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