穂村弘『シンジケート』

穂村弘『シンジケート』

デビュー作となる歌集。
短歌の良し悪しについての評価はできないし解釈もあやしいけれど。
起こるあらゆる出来事、ささいな物事への感度が高く、かつそれを表現する才能に溢れている人だと痛感した。

切り取った一場面の前後を妄想させる物語のある歌。
なぜたった31文字に閉じ込めなくてはいけないのか、制限されるからこそ凝縮される思いの強さを感じる。

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「飲み口を折り曲げられるストローがきらい臨時の恋人がすき」

五月 神父のあやまちはシャンプーと思って掌にとったリンス

「靴ひもの結び方まで嫌いよ」と大きな熊の星座の下で

クロスワードパズルの穴をぶどう酒係に尋ねし君は水瓶のB

最後の一首は私がみずがめ座のB型で、なんとなくその衝動的で空気の読めない様が響いたからでした。

(読了日:14/2/9)

 

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