石持浅海『煽動者』

石持浅海『煽動者』

政府転覆を目論むテロ組織に属する主人公。
”週末テロリスト”として、互いの素性を知らない仲間たちと兵器製造に勤しんできた。

いつものように召集がかかり、軽井沢の別荘に集まった7人のメンバーだったが、そのうちひとりが扼殺される。

外部からの侵入は不可能なため、内部犯であることは確実だが、組織の指示により犯人探しは行われぬまま残ったメンバーはテロリズムのための兵器作りを継続する。

翌週再び集まったメンバーだが、更にもうひとり殺害される。

相変わらず論理をこねくり回した議論が続き非常にだるい。
仮説と検証を繰り返しているので動きが乏しく、登場人物に魅力がまったくない。

殺害の動機も相変わらずどうでもいいというか、しょぼしょぼなのである。
設定も展開もオチも、まあいつものパターンではあるが、通常もう少し展開があったり物語として深味があるのに今回は何にこれだけのページ数を費やしたのかと思うほどに内容が薄かった。
緊張感も高揚感もない。本の厚みで物語の薄さは補えないのである。

(読了日:14/2/9)

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