江國香織『ぼくの小鳥ちゃん』

江國香織『ぼくの小鳥ちゃん』

ある日窓辺に迷い込んできた小鳥ちゃんとぼくの生活。
以前もスズメと暮らしていたことがあるぼくは、小鳥と話ができる以外は平凡な青年である。
主人公と小鳥、主人公のタイピストの恋人しか登場しない童話のような小さな物語。

構図としてはぼくと小鳥ちゃんのラブストーリーで、恋人は邪魔者である。
拗ねたりやきもちを焼いたり、勝手に腹を立てて、その理由がわからず主人公が戸惑ったり、よくカップルにあるやりとりながら小鳥ちゃんに彼女役をやらせることで、反感を持たずに楽しめる。

カラフルだけど甘すぎないイラストが物語の鮮やかな印象を強めている。

小鳥ちゃんはきっと死ぬか、最悪でもいなくなるだろうと思っていたから、変わらぬ生活が続くようでよかった。

(読了日:14/2/24)

 

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