長嶋有『パラレル』

長嶋有『パラレル』

七郎は名のあるゲームプロデューサーだったが、仕事を辞め無職。浮気した妻と別れひとりで暮らしている。
親友津田と友人の結婚式に出席した日から物語は始まり、
大学時代の津田との日々や妻との生活、離婚前後など、時間を行ったり来たりしながら進行していく。

離婚後も頻繁に連絡をしてくる元妻との緩やかなつながり、美しい女とだけ付き合うプレーボーイ津田との関係、津田の女たち、恋人とのあれこれなど、内容は散漫である。
それに読んでいるときは大して感情も高ぶらず面白いか、といえばうーん普通っていう感じだったんだけど、終わってみると結構いい話じゃないか、と読み返したくなる、不思議な一冊である。

理屈ではない、人間のどうしようもない感じが、緩い文体と展開に合っている。

(読了日:14/3/5)

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