長野まゆみ『天然理科少年』

長野まゆみ『天然理科少年』

一箇所に留まっていられないタチの物書きの父親と日本中を転々としながら暮らしている中学二年生の岬少年。
ある日移住を決めた田舎町は、父親がかつて住んでいたことがある場所らしい。
転入先の中学校で、岬は不穏な噂のある少年と親しくなる。

ノスタルジックな世界観の少年の日々を描いた話と思ったけれど、実はファンタジーであった。
わざわざ野暮な解説はなく、岬は淡々と体験を受け入れる。
想像の広がる、雰囲気のある物語だった。

途中に挿入される写真と詩が美しい。

(読了日:14/3/21)

長野まゆみ『天然理科少年
出版社: 文藝春秋 (2005/8/3)

 

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