藤岡陽子『手のひらの音符』

藤岡陽子『手のひらの音符』

主人公の水樹は、45歳独身の服飾デザイナー。老舗のアパレルメーカーでデザイナーとして働いていたが、事業撤退により職を失おうとしていた。
高校時代の友人から、担任教師が病に倒れたという連絡が入る。

仕事がメインの物語かとおもいきや、小学生〜高校の回想がメインだった。
近所に住む三兄弟との交流、悲しい思い出などなど。
感想で見かけた通り、いい話だなあというのはわかったけれど、構成があまりうまくなくて集中できなかった。時代を行ったり来たりするタイプは本当に書き方が難しい。いっそ時系列に子供の頃から現在までを辿った方がわかりやすかったんじゃないかと思う。
文章も平易でわかりやすいけれど、状況描写と会話で進むせいで残るものが無かった。

もっと違うメンタルであったら楽しめただろうか、とにかく、あまりに絶賛されていて期待値が高かったからこんなものか感が残る。

(読了日:14/5/15)

藤岡陽子『手のひらの音符』
出版社: 新潮社 (2014/1/22)

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