アンソロジー『てのひらの恋 けれど、いちばん大切なあの人との記憶。』

アンソロジー『てのひらの恋 けれど、いちばん大切なあの人との記憶。』

タイトル通りに恋愛小説アンソロジー。
甘い話がほぼないけど。
ミステリは文体とかテンションが好みでなくても楽しめるけど、恋愛小説は波長で満足度がかなり変わるなあとひしひし感じる。

江國香織『女友達』
恋人にDVを受け、逃げる瞬間を想像しながらも同棲を続けている主人公。

崎谷はるひ『十二時間三十分』
男女の恋愛も最近書き始めた崎谷さん。
婚約破棄され、傷心旅行に向かうロンドンへの飛行機に乗り合わせた旧友と恋が芽生えていく。
甘いなあと。

小手毬るい『さようなら』
岡山の丹頂鶴資料館でパートとして働く主人公は、偶然であった東京で暮らす男と恋に落ち、上京する。
悲恋を詩的に描いていてストーリーは好きだったけど書き方がもやっとしていて好みでなかった。

小川糸『ひとなつの花』
それぞれ父親が違う三人の兄弟がいる主人公は、受験勉強のためひと夏を母の仕事部屋である海の近くのマンションで過ごすことになる。
偶然知り合った家出少女との奇妙な共同生活とささやかな恋を描いた一遍。

瀧羽麻子『おやすみ』
透明人間の主人公が好きな女性にひっついて過ごす話。
いい話っぽく書かれているがキモいなと思った。
そして展開がイマイチどうでもいい感じ。

小池真理子『バスローブ』
夫の浮気により離婚しパリで過ごす主人公が、それまでの日々と年下のボーイフレンドとの出会いを振り返る話。

(読了日:14/6/15)

江國香織、小川糸、小手鞠るい、崎谷はるひ、瀧羽麻子、小池真理子『てのひらの恋 けれど、いちばん大切なあの人との記憶。』
出版社: KADOKAWA/角川書店 (2014/1/25)

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