小川洋子『犬のしっぽを撫でながら』

小川洋子『犬のしっぽを撫でながら』

本当に染み渡る文章である。

特に「書く」ことについて書かれている部分が本当によい。
そして数学についての経験と考察は共感できる部分や体験がかぶるところもあった。
『博士の愛した数式』を読み返そうと決意。
たぶん最初よりずっとずっと楽しめるはず。
特に博士の自己紹介の場面や江夏の背番号など、発想がすさまじい、常人ではない。
なのにさらりと書いているところがすごい。
感動してしまった。

そして熱狂的阪神ファンである小川さんが執筆当時の阪神ネタを書いていて、
そのとき能見のルーキーイヤー。
まだいまひとつ、だったようだけど、阪神を背負って立つ選手と書いている、ご慧眼。

阪神からアンネフランクまで、小川洋子の脳みそのかけらを感じることが出来た、幸せ。

 

 

 

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