意味なんて考えない(GEUDA訪問記)

意味なんて考えない(GEUDA訪問記)

福井出張にあたり、せっかくなので金沢に一泊。
気になっていたGEUDAへ。

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金沢駅から車で10分ほど。
兼六園にも近い、城下町だった頃はまさしく金沢の中心だったそう。
登録有形文化財に指定されているという、元は機屋さんの建物。
昭和3年造だけど2階の洋館風の造りは大正ロマンの香りを感じる。

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GEUDAは昨年4月に1期生を迎えたインキュベーション施設。
1年間、働き、住む場所と食事の補助に金銭的な支援が与えられるとのこと。
しかし何より、ものづくり、仕事について酸いも甘いも存分に味わった人たちの教えを間近で受けられるというのが一番の価値なのではないかと思う。

もちろんもたらされる金銭的、物理的支援、そしてコネクションは大きな推進力となるけれど、結局エンジンは自分自身なので、そこにガンガンガソリンを突っ込んでくれる存在が一番影響力を持つし、代えがたい価値なのだと思う。

もうすぐ2期がスタートということで、すでに働いている人も。

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インキュベーション期間を終了した1期生は金沢駅からほど近い作業スペースに移り、引き継ぎき事業に邁進。
今回お話を聞いたsecccaさんは、3DCADの技術を伝統工芸と融合させた器作りを行なっている。

去年の今頃はふわふわしたものだったというのに、すでに物ができて、職人、顧客、取引先と様々なネットワークを築いている様子。
Pen 5/15日号にも掲載され、蔦屋家電での販売もはじまるとのこと。

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すべてが噛みあうと、想像もつかないスピードで物事が出来上がって前進していく例をMOVIDAでの仕事の中でも見ていたので、大きな驚きはない。
ただただ、巡ってきたほんの小さなチャンスの芽を捕まえられるよう、粛々と物事に向かい合ってきた結果なのだと強く感銘を受ける。

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自分の手を動かしてものを作る価値とか、できたものが成果ではなくそこまでの試行錯誤こそが価値があることとか、色々考えさせられた。
どうしてもインスタントになりがち。
簡単に、手間なく。
でもそれっていいことなのだろうか。
便利さと引き換えに私たちの能力の何処かが大きく退化していっている気がしてならない。
いつも焦燥感でざわつく。

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私自身泥臭く不器用に手を動かすのが好きな方なので、そのあたりはまた議論したいところ。

今回GEUDAを訪ねたのはGWまっさかり、超観光日和のこどもの日。
でもGEUDAにいた人たちは黙々と仕事。
やらされているのではない、自分の血となり肉となる時間を重ねている。
昼も夜も無く、曜日なんて関係なくて、ただ目の前の仕事に愚直に取り込む、こんな姿を見るたびに、働くことは生きることだと思う。
ワークライフバランスとか、家庭を持ったらどうすんだとか、色々議論はあるのだけれど、真摯に自分の目指す未来に向かって突き進む時間は無駄ではないと思いたい。
こういう生き方も尊いと、何より自分たちが今も、先の未来で今を振り返っても思えるようになればいい。

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仕事ってなんだろう、人生の意味ってなんだろうなんてたまにぽっかり穴が開いたような気分になるのだけれど、きっと答えは出ないし、心の底ではずっと意味なんてないんだと思っている。
これが自分の歩く道なのかなと思いながら一歩一歩進むしかないだろう。

真っ白だけど前向きな気持ち、静かなエネルギーを貰った時間でした。

 

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