米澤穂信『真実の10メートル手前』

米澤穂信『真実の10メートル手前』

ジャーナリスト太刀洗万智が登場する連作短編集。
『王とサーカス』の後日談ということだったが、こちらが未読なのでそれと絡めた感想はなし。

人気の割にそこまでよさのわからない米澤穂信なのだが、何冊読んでもやはり好きな作家にならないのは登場人物がまったく頭に残らないからかもしれない。

緻密な構成やトリック、レトリック、物語はうまいと思うのだけれどもうひとつ感情が揺さぶられるものがない感。
登場人物の行動は「理にかなっている」のだけれど、それを理屈じゃなく衝動のような、人間のままならなさのようなものに感じさせる、そういうふつふつする感情として表現をする力が足りていないと思う。

(読了日:16/2/22)

米澤穂信『真実の10メートル手前』
出版社: 東京創元社 (2015/12/21)

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