髙田郁『あきない世傳 金と銀2』

髙田郁『あきない世傳 金と銀2』

『みをつくし料理帖』終了後の新シリーズ2作目。

呉服屋の女衆となった幸が放蕩三昧の四代目の後添えになるように仕向けられるところで終わった前巻。
一生鍋の底を磨く下働きで終わるか、意に沿わぬ結婚とはいえ呉服屋の「ご寮さん」となるかの選択だが、予想通り幸は四代目と結婚することに。
1冊で3年ほど時間が流れるなかで、幸の賢さ、商売センスが見られるエピソードが盛り込まれるのだが、まだ物語の序章という感はいなめず盛り上がりには欠ける。

前作では頭が固くていけ好かない感じの次男が、商売人として志が高く、努力もしていることが描かれていて、周囲の人物像もだんだんと厚くなってきている。
次の次ぐらいから盛り上がってくるのではないか。

割と淡々と進んだのだが、最後にあんな決着をつけてしまうとは意外だった。
このあたりは幸の気持ちを慮ったのだろうか。

(読了日:16/8/11)

髙田郁『あきない世傳 金と銀2』

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