プラハ&ドイツ旅行記2016/4日目:ドレスデン新市街地へ

プラハ&ドイツ旅行記2016/4日目:ドレスデン新市街地へ

これまでの旅程はこちらから。
1日目
:羽田〜ミュンヘン〜プラハ移動日
2日目(1):早朝のカレル橋へ
2日目(2):プラハ城へ
2日目(3):ストラホフ修道院
2日目(4):聖ヴィート大聖堂
2日目(5):プラハ旧市街地
2日目(6):市街地散策
2日目(7):ペトシーン展望台
2日目(8):プラハの夜
3日目(1):共産主義博物館
3日目(2):カフカ、市民会館&火薬塔
3日目(3):ドレスデンへ列車の旅
3日目(4):ドレスデン旧市街地

 

ドレスデンの朝。今日の計画を考える

いつものように6時前には起床。日本との時差は6時間なので、起きた頃には色々とメールが来ている。
ため息。
この日はネガティブな内容のメールがあって、ダウナーな一日のはじまりだった。
でもその関係で思いを巡らせたことが、この日の観光に深みをもたらしたように思える。

ホテルの朝食はいわゆるコンチネンタル。

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ハムとチーズが多彩なのが印象的。
その他にも簡単な卵料理やシリアル、果物など。
ドイツ人は「タルタル」が好きで、卵やら野菜やらのディップが数種類用意されている。
これがまた美味しい。

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15年ほど前にツアー旅行した時は朝食の記憶はないが、あまり美味しくなかったしバリエーションもなかった記憶。時代が進化したのか、このホテルがそこそこだったのか。
ビジネスホテル的な簡素なホテルだが、それと比較すると上々の朝食だった。
満腹である。

部屋に戻り夕方の列車でライプチヒへ向かうので、荷造りしながら計画を立てる。
昨日回れなかった旧市街の観光名所をめぐることは決めていたが、それ以外はノーアイデア。
とりあえず「新市街」と呼ばれる地区に行くことに。
個性的な建物やお店がたくさんあるらしい。

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昨日の反省を活かし、最初から鉄道で向かう。
エルベ川を超え1駅の「Dresden-Neustadt」そのまんま「ドレスデン新市街駅」。
ドイツ語でNeuが”新”、Stadtが”街”である(今更思い出した)。

左下にあるアウグストゥス橋が昨日渡ったドレスデンで有名な橋。
歩いたら20分ぐらいだろうか。
とりあえず目的地は赤いバルーンが出ている右上。
クンストホーフパッサージュ(KunsthofPassage)
なぜかルート案内には出ないがトラムも走っている(小さな青い四角が停留所)。

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歴史を感じる新市街地とドレスデンの過去

駅にも人は少なかったが、街には更に観光客も、住人も含めほとんど歩いていなかった。
旧市街地は観光客で賑わっていたが、この辺りまで足を伸ばす人は少なそうだ。
ガイドによれば若者に人気のエリアということで、そのせいだろうか?お店の営業開始時間も遅いらしく。
10時ぐらいに着いたが、確かにカフェやお店が数軒あいていただけだった。

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とはいえ特にショッピング目的でもないので、いくつか観光情報サイトやブログで見つけた建物を見てみることに。

ドイツはとにかく落書きが多い。
下の写真は「作品」として見れるが、表面の壁も乱暴に塗りつぶされたアパートがあったりと、1階には住みたくないなあと思うレベルで落書きだらけ。
ドイツ人抑圧されているのかしら。

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ぶらぶら歩きながら、なんだかここはちょっとプラハみたいだな、と思った。
建物の雰囲気が古いのである。
そういえば観光名所を調べている時、あるサイトに、

「ドレスデンは旧市街が新しい街並みで、新市街が古い建物が残っているなんて面白いですよね」

と書いてあった。
その時は「ふうーん」と読み流し、昨日旧市街を歩いた時も、
「なんだか一部だけ歴史がかっていて作り物みたいだな」
なんて思ってしまったのだが、少し調べれば理由がわかる。
このあべこべな状況はドレスデンの悲しい歴史の証左なのである。

 

1945年2月、もうドイツは敗色濃厚な中、イギリス軍によって実行されたドレスデン爆撃
多くの人が命を落としたのはもちろん、バロック建築の美しい街並みも、あまたの文化財も破壊・消失してしまった。
ちょっと情報を集めるだけでも、その被害規模以上に失われたものの価値がわかる。
日本で言えば、京都が爆撃されるようなものである。
戦争という事態に陥っても、
「ここは手を出してはいけない」
という暗黙の了解を破った形になるのだろう。

前日まで、国内外の戦禍を幾度もくぐり抜け中世の気配を色濃く残すプラハにいたせいもあるだろう。
ドレスデン旧市街地の「唐突さ」と、新市街地の歴史を感じる街並みに余計に悲しみを感じた。

旧市街地は焼け野原になったから、新しく街をつくるしかなかったのだ。
東京も、戦争で更地になったから一からやり直しが効き、あれほど早い復興が起こったと言われるが、一概にイイコトだとも言い切れないだろう。
「面白い」という一言で片付けられるものではないな、私も気をつけようと思ったのだった。

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このあたりの建物は一見何の変哲もないビルなのだが、建物の”裏側”に別の建物が潜んでおり、カフェやお店がある。
”パサージュ”と呼ばれる、アーケード街。

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何も知らないと入ったら怒られそうな入り口。
袋小路もあるが、隣の通りに抜けられる 構造の場合もある。

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まだ多くの店が営業時間前なので閑散。
人通りの多い時間だったらもっと賑やかな雰囲気だったかもしれない。
店には入れないが、壁画や装飾、建物自体も面白いものが多いので見ていて飽きない。

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有名なきりん。
他にも動物が描かれている。

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牛?
ひとつひとつ見ていて飽きない。

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こちらも有名な建物。
この日は曇だったので、黄色が余計に鮮やかに映る。

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このエリアで最も有名だろう「雨樋のある家」
旅行中の雨は残念なものだが、この家の前だけは雨が待ち遠しくなりそう。

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雨を集めて流す。

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壁の塗装もとてもおしゃれ。

いくつか営業していた雑貨屋さんや洋服屋さんはどれも可愛くて個性的。
ショッピング、インテリア、そして建築が好きな人にはワクワクする街並みではないだろうか。
時間の余裕があればもっと見て回りたいくらい楽しくなるエリアだった。

後から調べたら情報がたくさん。
参考

観光はどうしても駆け足になってしまいがちだが、ひとつの街にゆっくり滞在して、ディープなものを見て回るのも楽しい。
プラハのように歴史を感じる街も素敵だが、こうして新しい文化が生まれる街というのも魅力的だ。

つづく

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