
プラハ&ドイツ旅行記2016/10日目:ミュンヘン(最終回)
これまでの旅程はこちらから。
1日目:羽田〜ミュンヘン〜プラハ移動日
2日目(1):早朝のカレル橋へ
2日目(2):プラハ城へ
2日目(3):ストラホフ修道院
2日目(4):聖ヴィート大聖堂
2日目(5):プラハ旧市街地
2日目(6):市街地散策
2日目(7):ペトシーン展望台
2日目(8):プラハの夜
3日目(1):共産主義博物館
3日目(2):カフカ、市民会館&火薬塔
3日目(3):ドレスデンへ列車の旅
3日目(4):ドレスデン旧市街地
4日目(1):ドレスデン新市街地
4日目(2):ドイツ連邦軍軍事史博物館(1)
4日目(3):ドイツ連邦軍軍事史博物館(2)
4日目(4):聖母教会
4日目(5):ライプヒチ到着
5日目(1):仕事開始
5日目(2):ライプチヒ動物園(1)
5日目(3):ライプチヒ動物園(2)
5日目(4):ライプチヒ動物園(3)
5日目〜8日目:駆け足で振り返る
9日目:ライプチヒからミュンヘン
最後の朝食
ミュンヘンで迎える最初の朝は、この旅最後の朝でもある。
相変わらず早い時間にすっきり目が覚めるが、さすがに体にはだるさが。
今日もしっかり朝食。今回のホテルが一番規模の大きいレストランだった。
種類も豊富。明るい日差しの中で贅沢な気分。
ひとつひとつの味はライプチヒのホテルが一番だったけれど、総じてどこもベースは高い印象
ミュンヘンの郷土料理らしい白いウインナー。
なんだか巨大である。
コンソメスープに浮かべて。
美味しいけど風情に欠ける絵面だ。
ミュンヘン朝散歩
しっかりごはんを食べ、荷物を預けて出発。
空港へのリムジンバスはホテルから徒歩1分の場所から出発するのでかなり楽だ。
大学の先輩とランチをとるため移動。
30分ほどなので歩くことに。
ドレスデン、ライプチヒより明らかに街の規模が大きい。
ミュンヘン中央駅から半径数キロの範囲しか行っていないけれど、たぶんもっといろいろあるんだろう。
道が広く、建物もひとつひとつ大きくて緑が多い。
歴史ある風情ではないものの、きっと建物自体は古いものも多いのだろうな。
日本のビルはなんだか時間が経つとボロくなるだけだけど、ヨーロッパは味のある感じになるのはなぜだろうか。
新鮮さの問題?
飼い主を待っているのかい?
結構ノーリードの犬を見かける。
プラハはリードのついた犬を見なかった記憶……。
先輩の会社の目の前にある有名な門。
このあたりは日本で言うと銀座&表参道という感じらしい。
懐かしい人と爽やかなランチ
ゼミの先輩に素敵なオフィスを見学させてもらう。
卒業以来なのに相変わらず自然体で楽しい人だ。
弁理士というお仕事とのギャップがよい。
ドイツで有名な特許事務所のオフィスは築数百年?
オフィスのおしゃれさって求めない方だけど、こういう空間はとても好きだった。
空間にマッチするかはモチベーションにも影響するし。
東京では無理だろうなあこういうオフィス。
近くの公園でランチとビール。
郷土料理らしいこのサラダはかなり美味。チーズ大好き。
プレッツェルはビールと合いすぎる。
ドイツの食べ物はかなり口に合うと実感した今回の旅。
おなかいっぱいのはずなのに食後のアイス。
ヨーグルトっぽいベースにトッピングを追加。
これがさっぱりしていて美味しい。
暑い日差しの中でさらに美味しい。
アイスを片手に公園を奥へ進む。
公園というか草原?
川が流れている……。
みんな平日の昼間なのに水着姿でまどろんでいる。
たまに全裸……。
いいのか。
事前に「公園にサーファーがいる」って聞いていたから、
「そんなに流れが激しいの?」
と思っていたら、目の前の川は非常に穏やか。
不思議に思っていたら、地形のせいで波が立つスポットがあるのだと。
川をのぼっていくと、確かにあった。
しかも大通りの橋の上から見物できるという絶好の場所。
サーファーが波乗りチャレンジ中。
しかし命知らずだ。
サーフィンはやらないとしても休憩時間にフラっと来れる公園があるっていいなあ。
うちのオフィスも目の前は公園だが、かなり人工的なのでこういう自然な景色は心惹かれる。
旅の終わり
公園を出てしばらく散歩して先輩とお別れ。
海外生活って特に憧れたことなかったけど、自分が一番生きやすい場所が今いるところとは限らない、という発想は大切かもしれない。
そういう意味でも世界を知る、広げることは重要なんだろう。
日本サゲ海外アゲみたいな一部のアレな人には反感を持つけど。
自分の目で見て感じてわかることもある。
おすすめの教会に来てみた。
改修中でカバーが掛かっているので外観がわからないけれど、中は厳かな雰囲気。
今日までの楽しく安全な旅のお礼に蝋燭を灯す。
揺れる炎を眺めているといろいろなものが浄化される気分。
近くのカフェで休憩。
生搾りなりんごジュース。
ぬるい……。
ある意味りんご感が増す。
時間があるので散歩。
マリエン広場へ向かう。
中庭ぐらいの規模の公園には人がのどかに過ごす。
ほどなくして賑やかな場所に。
ミュンヘンの中心的な観光地であるマリエン広場。
プラハの旧市街地広場のような非日常なお祭り感ではないけれど、賑やかで明るい空気が溢れている。
ベランダの赤いお花が印象的。
ミュンヘンの建物はけっこうシンプルなつくりが多いなと思っていたから、歴史を感じる建造物はまた別の印象を街に与えている。
街角の本屋。
まだ時間が余っているが、どこかへ行くには時間と情報が足りないのでしばらく街をふらふらと歩く。
もう足が棒になりそう。
いかにもな観光地もいいが、学校やオフィスなど日頃の生活を感じられるエリアも好き。
そうこうしているうちによい時間になったため、ミュンヘン中央駅へ戻る。
日本のように駅ビルや駅地下が広がって飲食店や雑貨屋などが多数。
麺のお店にはうどんがあったが、うーん、謎である。
ドイツのお菓子は結構ざっくりした味とデコレーション。
日本のケーキは繊細だなあと思う。
大好きなマカロンを1つ買ったが、価格は日本ぐらいだけどサイズは倍。
満足感高い(でもヘビー)。
さあ、日本へ帰りましょう。
飛行機の時間は21時。
だがテロなどもあって警備が厳しいことも考えられるので早めの行動。
ミュンヘン空港はとても閑散としていた。
平日の夜だから?
出発ロビーはガラガラ。
大きなマシンガンを持った小柄な婦警さんは日本では見ない光景である。
ドイツではけっこう日本食が流行っているらしい。
日本食レストランもあったが、もう帰国するんだから日本で日本の料理を食べたい……。
というわけでスルーしてチェックイン。
私の少ない経験では手荷物検査・イミグレは続けてやるのがほとんどだったが、ミュンヘン空港は2段階方式。
国内線のように手荷物検査を受けたら国内線のエリア。
1フロアあがるとイミグレがあって国際線の搭乗口に。
悪いことしてないから当然とはいえ、あっさりしすぎて不安である。
悪い人をちゃんと排除できるのだろうか。
ふらふらしていたら意外に時間がない。
さくっとおみやげを買って、ドイツで最後の食事。
この期に及んでもビールである。
美味い。
このパスタも正直日本で出てきたなら(値段の割に)しょうもない味なのだが最後だと思うと感慨深く美味しく感じる。
帰りはANA。
非常口席なのでとても楽。
日本の航空会社は安心だよね〜と言いたかったけれど、映画プログラムもごはんもルフトハンザのほうが格上だった……。
悪くは無いけど。
この翌週乗ったデルタはまじうんこだったから、ルフトのレベルが高いということで。
帰りも12時間の旅。
搭乗前にビールを飲み、飛び立ってからもビールと機内食。
『僕だけがいない街』を観て、
「うーん微妙だ」
と思いつつ夢の中へ。
起きたら次のごはん。
ほどなくして意識を失い、また気づいたら羽田上空という、長い搭乗時間をある意味快適に過ごした復路であった。
ふと目覚めたら真っ青な空。
ひたすら濃い9泊11日の旅が溶ける。
いろいろなものを吸収しすぎて、消化不良を起こしそうだったけどようやくまとめあげ一息。
どんなに熱量高い感情も急速に薄まっていくし記憶はどんどんなくなっていく。
だから、ある日からきちんと、いろいろな思いや感情を書き留めるようになったのだが、こうして時間を置いて振り返ってみて、多くが曖昧だったり断片的になった中、残った記憶や思いには意味があるなとも感じる。
リアルタイムの記録も、後から改めてのまとめもまた別の価値を持つだろう。
次の旅も楽しみ。