近藤史恵『マカロンはマカロン』

近藤史恵『マカロンはマカロン』

『タルト・タタンの夢』『ヴァン・ショーをあなたに』に続いて8年ぶりの新作。
ビストロ<パ・マル>のお客様が連れてくる謎を(主に)三舟シェフが解く日常の謎系ミステリ。

240ページ弱で8話と、短編のなかでも短めな話の詰め合わせ。

主人公はギャルソンの高築くん。
彼は読者とおなじ目線で些細な違和感や謎と向き合う。

不倫だったり人の悪意だったりと毒気のあるエピソードも多いのだが、じんわりする優しい着地。
話が短いせいもあって少々ご都合主義的な部分もあるのだが、お決まりのパターンでも読後感がよいので気にならない。
伏線がきちんと張られているので謎解きは明快だが、同時に少し理屈っぽく感じる部分も。

ビストロという設定上フランス料理の話題が豊富に出てくるのだが、とても美味しそうでお腹が空く。
冬の寒い日に読むと特に。

(読了日:17/12/19)

 

近藤史恵『マカロンはマカロン』
出版社: 東京創元社 (2016/12/12)

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