大道珠貴『しょっぱいドライブ』

大道珠貴『しょっぱいドライブ』

主体性のない女の恋愛を描いた3編。
どうも人物像がはっきりしない。

『しょっぱいドライブ』
30代の女が還暦過ぎたおじいさんと同棲をはじめるまでの話。
お互いどこが良くて一緒にいるんだ…?
という疑問が最後まで解消されなかった。
一番ひどかったと思うがこれが芥川賞受賞作。
芥賞にしたほうがいいとまでは言わないがなんとも…高尚な解釈を施せばいい作品に見えるかもね、という話。

『富士額』
博多に巡業に来た関取と14歳女子が肉体関係を持つ話。
主人公が文字面以外、14歳である必要がまったくわからない。
小説というには物語性がない。
気づいたら終わっていた。

『タンポポと流星』
主人公未散が東京で就職してからの人間関係&恋愛話をベースとしながら、幼なじみであり未散を召使のように扱う毬子との関係を描いたお話。

毬子が本当にムカつく女なのに主人公がのらりくらりとしていて非常にイライラする。
しかも問題はまったく解決せず、一体何の物語だったのかまったくわからない。

文章は雰囲気もあり読みやすいものの物語がしょうもないというかない。展開がない。変化がない。

テイストとしては朝倉かすみと似ている。
ちょっと変わっている女の日常。しかし朝倉さんよりも物語として起伏がない感。

この作品には解説がついていなかった。
解説するほどの物語ではないと言われても納得するくらい、なんだか平坦な世界だった。

(読了日:2013/9/19)

 

 

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