柚木麻子『けむたい後輩』

柚木麻子『けむたい後輩』

横浜にある名門お嬢様大学に通う女子大生の群像小説。

病弱なため過保護に育てられた世間知らずのお嬢様・真実子は、
どこか怪しい雰囲気のある栞子と親しくなる。
14歳の時詩集を出版し話題となり、当時から人気教師と密かに交際していたという栞子の虜となっていく過程と、少しずつ成長していく真実子の大学4年間がメインストーリー。

アナウンサーを目指し邁進する真実子の幼なじみや従姉妹など、それぞれにプライドが高く自信家の女子たちの等身大を描いている。

物語としては興味深いテーマだし、自意識の高さと自分の身の丈のバランスに悩む点など共感する部分はあるが、
どうしても文章の軽さがきになる。
ほぼ会話メインで進行し、考えさせられるところがない。
ドラマを見ているようにトントン展開してしまう。
小説っぽくない、携帯小説に毛が生えたようなもん。

さらっと読めて面白くはあるものの、内容が残らない感じ。
『終点のあの子』はよかったのだが、最近の作風はいまいち…。
ライトな読者に受けていて傾向が変わったのかしら?

あまりに時代に媚びすぎて鮮度が直滑降するような小説は好まない。

(読了日:2013/9/28)

 

 

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