真山仁『グリード(上)』

真山仁『グリード(上)』

サブプライムローンに端を発する、アメリカ金融市場の崩壊を描いた最新作。

アメリカの住宅価格下落などかけらも想像していない、安穏とした金融マンたちの描写から、サブプライムローンの顕在化からの投資銀行の株価下落、ベア・スターンズ倒産…という崩壊前夜までを描いた上巻。

鷲津さんは善なる成功者のポジションでヒールの印象も薄れた感。
上巻はリンの元職場であるGCで働くFAのジャッキーがメインで話が進み、彼女に次々と難題が降り掛かってくる。

筆致は淡々としているのに、焦燥と緊張感が伝わってくる。
崩壊が見え始めてからのスピード感がここちいい。

(読了日:13/12/22)

 

Pocket