2013年の本棚

2013年の本棚

2013年は121冊の本を読みました。11の乗数、12年のちょうど4割です。
この減った分は、ゲームに吸収されたぶんもあるものの、そうなったのも心理状況として本を読むコンディションじゃなかったことが挙げられます。
前職で自分が思っていた以上にストレスを抱えていたようで、2月〜7月ごろまでとんと読む気も起きませんでした。

ただその分、変化を恐れず突き進み、サイト立ち上げをはじめ多くのアウトプットができたので、2012年に取り込んだものを上手に活力に出来たと思います。

さて、そんな2013年の読書を総括すると、
①コレという作家に出会えなかった
②長野まゆみとの再会
があります。

まず①について。
ここ数年、穂村弘、恒川光太郎、田丸公美子、朝倉かすみ、三崎亜記、宮下奈都、江國香織、小川洋子などなど、素晴らしい作家との出会いがあり、その著作を追うことで必然的に多くの良書と出会えました。
しかし、昨年を振り返ると、そういうひとがひとりもいませんでした。
大好きな作家、気になる作家の新作を読むのももちろん最高の時間ですが、それでも新しい出会いというのはまた異なる宝物です。
こんなにたくさん本があるのに、読みきれないよと途方に暮れるのとはまた別の恐怖を感じました。
もしかしたらもう私の求める才能には出会い尽くしてしまったのではないかと。
でもそんなことはないと、思い出させてくれたのが②の長野まゆみとの再会。

再会、と表現したのは、十数年前、まだ中学生の頃に読もうとして挫折したことがあったから。
今や死後かもしれませんが、当時私には「ペンフレンド」というやつがいました。
とても字がきれいな彼女が大好きだと言っていたのが、長野まゆみなのです。
当時(1990年台後半〜2000年頭にかけて)、長野まゆみ全盛期と言ってもよかったでしょう。愛読していた活字倶楽部では、長野まゆみ関連の投稿であふれていました。
でも、そのときの私はどうも受け付けなかった。
流麗な文章、小難しい語彙。ファンタジーやミステリーというわかりやすい本を好んでいたのも一因かもしれません。感覚を開け3,4回チャレンジしてもダメでした。数年前にも読んでみようとしてダメでした。
それが、昨年の終わり、12月にふと長野まゆみの作品を発見し、無理かもなあ、と読みはじめたら、すうっとハマって抜け出せなくなってしまいました。
それから長野まゆみの開拓を進めています。
もちろん全部が全部合うわけではないものの、どれも他の小説では感じられないなんとも言えない歯ごたえ、食い込んで離してくれない物がある。

そうしてこれが、私が読書を続ける理由なんだと震えが来ます。

しかし、全盛期から十年ほどが経ち、長野作品はことごとく入手困難になりつつあります。
またポツポツ新作が出ているおかげで、復刊の兆しがあるのが嬉しいところ。

書き続ける、って大事、という点については、また改めて。
ちなみに読み初めは江國香織『とるにたらないもの』、
読み納めは津村記久子『ポースケ?』。
ベストは恒川光太郎『金色機械』、長野まゆみ『レモンタルト』。

2013年の本棚は少しの感傷と共に。
あけましておめでとう、1年間ありがとう。

 

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