長野まゆみ『碧空』

長野まゆみ『碧空』

『白昼堂々』の続編、シリーズ2作目。
凛一は高校2年生になり、氷川は京都の大学へ進学して遠距離恋愛(?)状態に。
女の子とも付き合っているらしい氷川との距離に悶々としている凛一の前に、上級生の有沢が現れる。
有沢は今で言えばヤンデレキャラである。
病んでる有沢の突飛な言動に振り回される、押しに弱い凛一のひと夏。

シリーズ物であるから次の展開への繋ぎ的な位置にあたる一冊。
氷川と有沢のキャラクタを比べても、どう考えても有沢は噛ませである。
本筋(氷川との恋愛)の傍流として、通常の恋心とは違う、心がひっかかれるような思慕は、シリーズで見るとほどよいアクセントになっているのでは。
ラストで凛一がようやく主体性を持ち動こうとしている。
罪な男だ。

(読了日:14/1/20)

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