
三崎亜記『ニセモノの妻』
久しぶりに新刊が出た気がする三崎亜記。 最近好きな作家の刊行ペースが落ちている気がする、悲しい。 今回は「夫婦」の関係が中心となっている短編集。 4つの話に繋がりはないいが、いつも通り、「現実のようだがちょっとおかしい世…

三崎亜記『手のひらの幻獣』
新刊は中編2作。 『動物園』(『バスジャック』収録)、『図書館』(『廃墟建築士』収録)の続編となる。 別の物語だが世界がリンクしている、というパターンはよくあるのだが、明確に続編というのは珍しい気がする。 『図書館』から…

三崎亜記『ターミナルタウン』
かつて鉄道路線のハブとして栄えた”ターミナルタウン”静原町の再生物語。 町に関わる7人の視点で綴っていくという形式。 冒頭は”影を失った者”として静原町に赴任し、存在しないタワーの管理会社で働く響一が主人公である。 彼の…